2008年07月25日

ゲーキャラさんインタビュー第二回:レディさん

こんにちは、笠間です。
今日はゲーキャラさんインタビューの第二回をお届けします。

前回はコンバットライブスのBULLOVAさんにインタビューするハメとなり、危険な目に遭った僕。
でも、懲りずに今後もゲーキャラさんにお話をうかがっていこうと思います。
ただし、取材対象を連れてきてくれる大家さんには、ちょっとだけ条件を出しましたが……。
その条件とは、「もう少しメジャーな作品に出ている人」、そして「できれば女性だと嬉しい」という二点です。

第一回のBULLOVAさんでいきなり懲りましたから、今回は清楚な方、そして誰もが知っている方からのんびりとお話をおうかがいしたいと思っております。
今回も、共用スペースであるめぞんpicopico108号室からお届けします……僕の部屋は汚いですしね。

大家さん顔
大家「笠間さーん、ゲーキャラさんがもうすぐいらっしゃるそうですよー」
 
笠間「おお! で、今回はどのような方なのですか?」

大家「ふふっ、期待してください。ご要望どおり女性ですよ。それに、すごく有名な作品に出演されているっておっしゃってました」

笠間「大家さんの知らない方なんですか?」

大家「ええ。人づてに紹介していただいただけですし、ファミコン時代に活躍したベテランのゲーキャラさんらしいので、わたしは知りませんが……」

笠間「そうなんですか。でも、僕はファミコン大好きですから問題なしです! ファミコンにもいろいろなヒロインがいますからねー」

大家「じゃあ、わたしはお茶を用意しますね」

笠間「うわー、誰だろう。誰が来るのかなあ。楽しみだなあ。シティコネクションのクラリス? ドルアーガシリーズのカイ? ま、まさか、ワルキューレさんとか来たらどうしよう!? 正装のほうがよかったかな!?」

トントン(ノック音)

笠間「はっ、はーい! いらっしゃいませー! どっ、どどどど、どなたですかー!(ガチャリ)」

女性「……」

笠間「あれ……。あ、あの……どうも……」

女性「……フン」

笠間「(なんだ、この女の人……? 金髪だけど、外国の人? 日本語わかんないのかな?) えーと、ハロー」

金髪女性「……日本語はわかるわよ」

笠間「わっ、びっくりした。それならそうと……で、なんの御用でしょうか? あっ、この部屋は共用スペースでして。僕の部屋じゃないので、勧誘とかなら……」

金髪女性「そんなんじゃないわよ、失礼な人ね!」

笠間「わぁ、ごめんなさい。なんで怒られてるのかわかりませんが。怖いよう」

金髪女性「ヒゲのおっさんが怯えてんじゃないわよ! だいたい、ヒゲの男ってムカつくのよ! ヒゲ!

笠間「わあ、すごい理不尽」

金髪女性「それより、いつまで立ち話させるつもりっ!? 人を呼びつけておいてっ!!」

笠間「えっ、呼びつけて、ってことは……」

金髪女性「あなた、ゲームキャラクターにインタビューしたいんでしょ!? だからわざわざこんな汚いアパートに来てやったのよっ!」

大家「……汚いアパートですみませんでした」

笠間「あっ、大家さん、いいところに! ちょっとこっちへ……(ヒソヒソ)なんか、すごく怖い外国人の方が来ちゃったんですが……」

大家「(ヒソヒソ)えっ、笠間さんはご存知ないんですか? なんでも、ずいぶん有名なキャラクターさんらしいのですが……」

笠間「(ヒソヒソ)えーと、えーと、誰だろう」

大家「(ヒソヒソ)まだ自己紹介してないんですか? お互いに名乗ってみたらいいじゃないですか」

金髪女性「あんたら、なにをヒソヒソやってんのよっ! 勝手にあがらせてもらうわよっ!?」

笠間「は、はい、どうぞどうぞ! えーと、とにかくはじめまして、今回お話をうかがいます、ライターの笠間と申します」

大家「めぞんpicopicoの大家をしています、大家です」

金髪女性「……あ、そう」

笠間「え、えーと、その……よろしければお名前を……」

金髪女性「あなた、あたしを知らないって言いたいわけっ!!?」

笠間「い、いえ! 存じて! 存じております! ただ、その、インタビュー前には、いちおうお名前を確認するものなんですよ、うん」

金髪女性「……レディよ」

笠間「…は? レディ……の、後は?」

レディ「あなた、やっぱりあたしを知らないんじゃないのっ!?」

笠間「い、いえ! レディさんですね!(レディ・○○さん、じゃないのか……)」

大家「……あ! 笠間さん! レディさんって、あの……」

笠間「え? ……あぁ!? も、もしかして、『ドンキーコング』などでさらわれていたレディさん!?

レディ ファミコン
(c)任天堂

レディ「……やっぱり忘れてたんじゃないのっ!」

笠間「い、いえ、失礼しました、その、そんな……いえ、大御所の方が来てくださるなんて意外で……!」

レディ「……フン。やっと大スターの来訪が理解できたようね」

笠間「は、はい、それはもう……」

大家「笠間さん、じゃあ、お茶はここに置きますので……ごゆっくりインタビューしてください」

笠間「えっ、行っちゃうんですか!?」

大家「行っちゃうもなにも、わたしはインタビューしませんし……」

笠間「そ、そうですけど……なんだか僕ひとりじゃ、もとい、緊張しちゃいますよ」

大家「そんなこと言ったって、わたしもレディさんは知らな、……じゃなくて、お仕事の邪魔しちゃ悪いですから。ね? それじゃあ失礼しまーす」

笠間「ああ……行っちゃった……」

レディ「なにをぐだぐだやってんのよ。インタビューとやら、早くはじめなさいよ」

笠間「は、はい! ……ではさっそく……えーと、レディさん、代表作はファミコンやアーケードの『ドンキーコング』でよろしいですよね?」

レディ「そうよ。ま、ファミコン最初のヒロインってところね」

笠間「はい、それはもう……レディさんと言えば、その美貌によりドンキーコングにさらわる役どころですよね」

レディ「フフン、よくわかってるじゃない」

笠間「ですが……その、昔の役どころとは、今はずいぶんキャラクターが変わられたようですね? 強くなられたというか……」

レディ「フン、キツくなった、と言いたいわけでしょ? このヒゲ!

笠間「(ヒゲに突っかかるなあ……)いえいえ、そんなわけでは。強い女性も素敵だと思いますです」

レディ「あたしもね、いつまでも『HELP!』とかばかり言ってられらないのよ。世間は冷たいからね」

笠間「えっ、それはどういう……レディさんほどの方なら、悠々自適の暮らしを……」

レディ「おためごかしはおよしなさい。あたしはね、隠居なんか望んじゃいないの。あたしは、ゲーム界最大のヒロインになるだけの地位にいた女なのよ。こんな現状に満足しちゃいないわ」

笠間「こんな現状だなんて、そんな……レディさんの活躍は、我々ゲームファンみんなの知るところですよ」

レディ「じゃああんた、あたしは最近でも活躍してるって言うのっ!? 共演していたマリオやドンキーと一緒にっ!?」

笠間「い、いえ、最近はその、レディさんは充電期間に入られていますが……」

レディ「充電なんかしたって、力を出す場なんかないわよっ! あのヒゲ野郎はあたしじゃなく、ピーチだかなんだかいう女を助けてばっかりなんだからねっ!!」

笠間「あ……な、なるほど……で、でもほら、任天堂さんは、長いスパンで続編を出すこともありますから。また出演のチャンスも……」

レディ「いい加減な慰めはよしなさいよ。あたしが活躍すべきポジションには、あの桃女が座っているのよ。助けを待つヒロインは2人もいらないわ」



笠間「うっ……」

レディ「わかったでしょう? あたしがヒゲ男を嫌う訳が。あたしから桃女に乗り換えた、あの男を思い出すからよ」

笠間「いやまあ、マリオさんもお仕事でしょうし……」

レディ「しかも何が腹立つって、今じゃドンキーの野郎がマリオと一緒にカートだのスポーツだので遊ぶのが当たり前になってんじゃないの。あたしを差し置いて、なにを勝手に仲直りしてんのよっ!」

笠間「まあ確かに、『ドンキーコングJr』では立場逆転でマリオさんが悪役でしたし、因縁浅からぬ関係なんですよねえ本当は」

レディ「そうよ! それなのにあいつらは仲直りして、被害者のあたしは今じゃ、あんたみたいな奴にまで忘れ去られて! キィーッ!(ぎゅうううう)」

笠間「ぐぁ、く……苦しい……首を絞めないで……ギブ、ギブ……」

レディ「悔しいーっ! あたしはどうすればいいのよーっ!」

笠間「あ、あのですね……レディさん……ガハッ……レディさんは、ご自分で悲観されているほどの状況ではないと思うのですよ……」

レディ「……どういうこと?(手を放す)」

笠間「(はぁ、やっと解放された)……ゴホゴホ……つまりですね、ゲーキャラさんにとって、一本でも代表作があるのは幸せなことなんです」

レディ「……」

笠間「ゲームというのは、続編が作られるものばかりではありません。中には、ほとんど人に知られないまま消え去っていくゲームもたくさんあります」

レディ「……続けなさい」

笠間「そんな中、レディさんはドンキーコングという代表作を持ってらっしゃいます。活躍はファミコンだけじゃないじゃないですか。アーケードもそうだし、マルチスクリーンタイプのゲーム&ウォッチでも活躍されました。あのゲームウォッチなんて、現在のニンテンドーDSのデザインそのままですよ、はい」

レディ「……だから?」

笠間「えーと、だから……(なにか上手いことおだてないと)……今のゲームの礎を作った存在ですよ、ドンキーコングは。そして、その唯一無二のヒロインこそレディさんです。ファミコン最初のヒロインという称号は、後から出てきた他のキャラクターには絶対に覆せませんよ!」

レディ「……フン、なかなか理解のあるヒゲじゃないの。ヒゲのくせに」

笠間「は、はあ、どうも……」

レディ「……で、あんたは、あたしと桃姫とを比べたら、どっちが愛着あるわけさ?」

笠間「(なんだか蓮っ葉な物言いになってきたなあ)えっ……。えーと……そ、そりゃ、レディさんですよ! 僕が最初に出会ったゲームヒロインはレディさんですし!」

レディ「……適当におだててない?」

笠間「いいえ! そのようなことは決して! 僕にとってレディさんは憧れのヒロインです!(もっと好きなヒロインはいっぱいいるけど……)」

レディ「……ふうん。ああ……あの赤帽子のヒゲ野郎も、あんたくらい一途だったらね……」

笠間「……(別に一途ではないのだけど、ここは黙っておこう)」

レディ「……ねえ、あんた。あんたさ……あたしと一緒に温泉宿とかで暮らしてみない? あたしが踊って、あんたが宿で働いてさ。あたし、踊りも歌もひととおりできんのよ。その日の暮らしに困らないくらいは稼げるわよ」

笠間「ええーっ! そこでなんで僕を巻き込む必要があるんですか?」

レディ「何よっ! なんか不満なのっ!? やっぱりあんた、テキトーに答えてたのねっ!? キーっ!」

笠間「ちょ、ギブ……首は絞めちゃ……」

レディ「キーっ!!(ドダン。ガッ、ゴガッ)」

笠間「ちょ、マウントからの打撃も駄目ですって……痛っ……パウンドやめて……痛い痛い!」

大家「はーい、お茶をお持ちしましたよ……って、何やってるんですかっ!」

笠間「あ、大家さん、いいところに! 早くブレイクさせて! 僕、もうTKOです!」

大家「笠間さんっ! お客さまと何してるんですか! いやらしい!

笠間「いやらしくありませんっ! 命の瀬戸際ですよっ……痛っ! ちょ、レディさん、今、話の途中……」

レディ「ああ、そうでしょうよ。あたしみたいな時代に取り残された女なんかより、あんな小娘と話してるほうが楽しいでしょうよ! キーっ!(ゴガンゴガン)」

大家「ああっ! 笠間さんの顔面が、板垣恵介漫画の人みたいに!」

餓狼伝
(c)講談社

笠間「解説はいいから……助け……」

大家「あっ、そうでした! レディさん、やめてくださいっ!」

レディ「しゃらくさいわ、小娘っ!(ガキッ)」

笠間「おお……大家さんとレディさんががっちりロックアップに組み合った」

レディ「腕の一本もいただくよっ!」

大家「させませんっ!(ゴロゴロゴロ)」

笠間「すごい……大家さんは組み技もできるのか……」



(30分後)



レディ「ハァ……ハァ……やるじゃないの。小娘のくせに……あたしとグラウンドでやり合えるとはね」

大家「……いいえ……守るのでせいいっぱいでした……」

レディ「フン……お世辞も言えるようね。でも、気に入ったわ。今日のところはあんたに免じて、あのヒゲは許しておいてあげる」

大家「……ありがとうございます!」

笠間「おお……よくわからないが、僕は助かったようだ」

レディ「じゃあね、大家さん、それにヒゲ。あたし、まだ希望を捨てずに頑張るわ。いつか出番が回ってくるかもしれないしね」

大家「はいっ! 応援していますっ! Wiiのバーチャルコンソールでファミコンソフトも復活しましたし、きっとたくさんの人に親しんでもらえますよ!」

レディ「ええ……次はゆっくりとお茶をご馳走になりに来るわね、大家さん」

笠間「はあ……帰りましたね……」

大家「それにしても、なんで笠間さんは毎回毎回、お客さんを怒らせるんですか?」

笠間「僕はなにもしてませんよう。ていうか、どこかに爆弾抱えたお客さんばっかり来るんですよ」

大家「ブローヴァさんもレディさんも、根はいい人みたいですけど」

笠間「かもしれませんが……次は、次こそはおとなしいゲーキャラさんを呼んでくださいね。お願いします」

大家「うーん……うまいツテがあるかどうかわかりませんが、できるだけいい方が来てくださるよう努力しますね」



かくして、第二回のゲーキャラさんインタビューも、最後は笠間がいじめられる結果となった。
忘れ去られつつあるゲーキャラさんの身の上を思いやりつつも、次回こそは怖い思いをせずにインタビューを終えたい、と強く願う笠間であった……。


◆今回のゲーキャラさんメモ
お名前:レディさん
登場作品:ドンキーコング(アーケード、FC)
所感:くじけずに好機を待ってください。いつかまた出番もある……かも。


posted by 笠間 at 23:01 | TrackBack(0) | めぞんpicopicoものがたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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